@ふぐ屋part2

2002年11月12日
きらびやかなふぐ屋ですっかり頭がぼーっとしてしまった二人は

新橋から電車にのって厚木に帰ることにしました。
ピカピカの高級車が停まっている銀座の表通りをゆったりゆったりとひたすら真っ直ぐ歩きました。


首都高の下かしら?

あれをくぐった瞬間後ろを頭で殴られて、
"今まであったことは全部嘘どぉえええす。"
と下品な冗談でも交わされたかのように、

町が一変して普通の汚い東京の町だった。

ここはどこ?

吉○屋の牛丼の看板が見えて、

安堵と落胆と現実と幻の狭間で混乱した。

牛丼ってなに?
牛を丼にのせてたべるの?野蛮ね!

そんな風に思えたら私は一流だったかもしれない。

しかし、手に持っているお土産の方を疑ってしまった事が
私をこっちの世界の住人であることを証明していた。

あれは何だったのかしら?
あそこはどこだったのかしら?
このお土産をくれた優しい天女は一体誰だったのかしら?
この玉手箱は家に帰るまで開けちゃいけないんだっけ?

それに続き山の手線に乗車。

・・・・・・・。

何もかもが現実過ぎる。
銀座の人々の顔は内側から輝いているように見えたのに対し、
山手線の人々は黒くくすんで見えた。

でも私はこっち側の住人・・・・。

悲しく思えたわ。

そしてお膝の上に乗っている玉手箱、
電車が銀座を離れれば離れるほどますます嘘に見えてくるのだ。

ついさっきまでの食事が遠い遠い記憶のようになってしまう。
そういえば、30年前に一回ふぐを食べたね〜〜。
あれ、美味しかったねぇ〜〜〜、
という感じさ。


つ・づ・く

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