先生のライブが横浜であったので見に行きました。

エアジンっていうジャズ専門のライブバー。
もちろんジャズを聞きに。

「ジャズ」って言っても所謂世間一般で「ジャズ」って認識されているものとは違う。

その世間の認識っていうものはいかに「何かをやらかそう」としているミュージシャンの頭を悩ませるものか・・・。

もともと音楽をカテゴライズするのはおかしい。
確かに商品として消費者に説明するのには便利かもしれないが。

人と話していて「ジャンルは何ですか?何系ですか?」
って聞かれるのはややテンションが下がる。

ジャンルによって楽器の編成がライブの雰囲気までみんなの頭の中で大体決まっている。
でもそうじゃなければいけないなんて誰が決めた?

たまたまアノ大物さんはピアノが上手だった。
たまたまトランペットが大好きだった。
たまたまサックスが最高だった。

そんなことから皆始まってその彼等と同じ方向で考えられる別のミュージシャンがたまたま
ベースでドラムで歌で・・・・etc。

それが何時の間にか「ジャズ」と呼ばれるようになり、
一世を風靡して、
あまりにも美しかったから、
一つのフォーマットを築き上げてしまった。

そして世の中には大きく分けて2タイプのミュージシャンがいて、
1)その美しい伝統の流れとも言えるフォーマットの中で自分を出していく人々。

2)そのフォーマットを壊してまた新たな境地を目指し音の可能性を研究する人。新しい流れ、時代を作っていきたいと思う人々。

私の先生は2に当てはまるみたいだ。
たまたま声を操るのが好きで上手で、
その研究に身を捧げている。

「ボイスソロ」という名前の付いたこのパフォーマンスは声だけでどれだけ音楽なれるか?ということ研究したような結果だと思う。

私も歌う人間として、
人として声ほど人に伝わる楽器は無いと感じる。
やっぱり間に道具があればあるほどコミュニケーションというのは難しくなるのだ。

その声だけで勝負するこの「ボイスソロ」は考えただけで恐ろしい。
それをやれる先生は先生なんだな〜っと感心してしまう。

2セット目は皆に声を出すことを要求した先生。
出だし恥ずかしかったものの、気持ちよかった。
生で響く色んな人の声が会場の空気を揺らして、
教会でみんなで歌っているような、神秘的なサウンド。適当に「アー」と皆違う音程で違う長さでやるから自然な山が出来たり谷が出来たりして素晴らしかった。
生の声って最高。

発見のある、刺激的なライブでした。

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