雨の日、ピンクvsイエロー

それは雨の日だった。
銀行に用があって、商店街を歩く。
寒いのでそこにあったどピンクのユニクロのフリース
を着た。

その商店街ではいつもアフリカ人が自分達で経営している（？いつもそれは謎なのだが・・）
ヒップホップ洋品店にお客さんを連れ込むために
道行く人達に声をかけているわけなのだが、

雨の日も頑張っているわけなのだ。

初めて声をかけられました。

彼は真ッ黄色の上下のヒップホップファッション。

日本語が結構上手なのですが、
途中なにをおっしゃっているのかが良く分からなかったが、
最終的には彼が言うには"彼のハートが私に来たらしい。"

1分間のエンターテインメントを味わったと思ってこれはサッサと帰りましょう、
と早歩きして逃げたところ、
公園を横切って彼は私に追いついた。

電話番号教えて攻撃が始まった。

今忙しい。
と無視してデパートに入って
足早にエスカレーターを上がると
鏡にはイエローの彼が約10m距離をとってついてきているのが分かる。
上まで登ってその後は急ぎで下りエスカレーターに行けば撒ける！
そう思ったピンクの私は冷静なふりしてこの追いかけっこの勝てると思い興奮していた。
よし！5階クリア!
4階クリア！

そして3階！

イエロー君はここで待ち伏せしていました。
降参。

イエローの名前はジョージ・27歳だとわかる。
GEORGE　080−xxxx−xxxxと
いう洋服のタグの裏に書いたものを渡され、
とにかく今夜でも明日でも電話をくれというのでした。

ここまで追ってきて、モジモジするジョージはちょっと可愛かったが、
追いかけっこは怖いので
勘弁です。

ピンクのフリースを着てナンパされることもあるんだなーって思ったのでありました。