アマロ神父の罪

2005年4月15日 映画
司祭から期待されている新人神父のアマロは、ローマへ修行に出る前に見習いとして、メキシコの小さな町の教会に派遣される。強欲な神父たちの金の取引きを知りつつも、権力に逆らえないアマロ。そんな中、彼は16歳の少女と禁断の愛を交わしてしまう。 教会の不正や堕落と神父と少女の愛を描いた本作は、メキシコ、アメリカでは上映禁・・・・


今より若かった数年前、身も心も疲れた私は近所の"ラドン温泉"に行った。
ラドン温泉って一体何なのか?という疑問を解消するという理由もあっていったのだが、
なかなか広くてサービスも良く、お昼寝できる大きなスペースもあり、
結構な穴場だな!と思っていたのです。

風呂場って色んな年代の色んな話が聴けてちょっと面白かったりする。
こっちもあっちも無防備な姿だからなのか、
酒場と似たような心の許し方があったりもする。

で、一人でラドン温泉に行ったある日、
日のあたる広い休憩所のリクライニングでのんびりしていると
隣におばあちゃんが座ってきて(私って昔からお婆さんに話し掛けられるんです・・・)

色んな話を聞かせてくれたわけですよ。
そして"あんたも年頃だから結婚相手は慎重にねっ談"が始まり、
こんなアドバイスを最後に頂いた。

「外面のいい男は内面がダメなの、外面の悪い男は内面がいいの」

それ以来、私はこの言葉を世間の女性にも広めているんだけれど、
この"アマロ神父の罪"は色んな見方ができるが、
あのお婆ちゃんの人生の方程式の説明にもなっているのだ。

事態を何とかしたくて教会で「奇跡を起こしてください」と祈る男の後ろで女の子の「正しい方向に光を注してください」という祈りが被る所等等、
所々ですごく男女の向いている方向のズレや、両者の行き詰まり感がリアルに感じられた。

まっ、外面が神父のような一見清らかそうな男には要注意だな。

男女問題だけじゃなく聖職とか夢とか仕事とか人の繋がりとか色々考えさせられた良い映画。

心にグッサリ来たところもありました。

ちなみにラドン温泉はいつのまにか潰れちゃいました。

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