嘘のヒマラヤ山脈

嘘の連鎖、
縦方向と横方向。

近い人間に対しての嘘はよっぽどの天才＆自信家で無い限りはつき通せないものだ。
何故なら最初についた嘘を記憶した上で次の嘘をつかないといけないからだ。上手な嘘というのは言葉だけでなく、表情・行動まで徹底しなければならない。
それが繰り返され、数が増え、重みも増え、
一番最初と一番最後の嘘との辻褄が絶対に合わないと
必ずボロが出る。

大きくふくらんで爆発する。

だから
嘘をつくと決めたら
大きな荷物を背負うことになることを覚悟しないといけない。

だから私は大抵の事に関しては嘘はつかない。

しかし、世の中でつかれている嘘の殆どは自己防衛機能により、
誰よりも一番傷つけたくない自分を守るためにあるものだ。
本当のことを言って、相手の傷ついた顔を見て、自分が嫌な気持ちになるのを防ぐ為なのだ。

であるからして、"バカ正直"という言葉が存在するくらい、
正直でありすぎると逆に社会では暮らせない。

何故ならば、チェーン店系の安い居酒屋のメニューの写真から
洋服屋の販売員とか、政治家とかまで
社会は小さい嘘をつきつづける事で成り立っていて、
それが世渡り上手の基本でもあるのだから。